「原因は分からないのか?」
「……残念ですが、分かりません」
そう言ったザハラは、悔しそうに唇を噛むと拳に力を込めた。
「エーデルに民を任されているのに……私が民を守らないといけないのに……こんな!」
「ザハラ……」
ザハラは翼を広げると背中にある剣を抜く。
「私は今から、生き残っている人たちに遺跡へ移動するように呼びかけます。あそこならまだ、エーデルの光の加護が残っていますから、しばらくの間なら大丈夫だと思うのです」
「だったら、私も行きます」
「カレン?」
カレンは鞘からサファイアを抜くと俺たちに背を向ける。
しかしサファイアの刀身にはヒビが入っているせいか、サファイアの魔力がいつもより弱まっている気配がする。
「カレン……大丈夫なのか?」
俺の言葉にカレンは軽く頷くと言う。
「心配してくれてありがとう。でも、私は大丈夫です」
そう言う彼女の背中から強い意思が伝わってきた。
「アレス。ここはカレンとザハラに任せて、俺たちは東の森に向かおぞ」
「……ああ、分かった」
最後にカレンたちの背中を見つめ、俺たちは東の森に向かって走り出した。
✭ ✭ ✭
東の森へと向かっていくロキたちの背中を見送り、私はこちらへ向かって来ている竜人族たちを瞳に映す。
そして深く息を吐き意識を集中させる。
「決して殺すのではなく、ただ凍らせるだけ」
そう自分に言い聞かせサファイアに魔力を注ぎ、刀身を地面へと突き刺す。
「我が魔剣、サファイアの内に秘められし力よ、その力を持って地平を凍らせ給え! 絶対零度!」
サファイアから冷気が発せられると、地面はたちまち凍りついていき、目の前に迫って来ていた竜人族たちを凍らせていく。
「ザハラさんは早く行って下さい!」
私の言葉に頷いたザハラさんは、翼をはためかせると村の方へと飛んで行く。
その姿を見届けた私も、村に向かって走り出そうとした時だった。
「……残念ですが、分かりません」
そう言ったザハラは、悔しそうに唇を噛むと拳に力を込めた。
「エーデルに民を任されているのに……私が民を守らないといけないのに……こんな!」
「ザハラ……」
ザハラは翼を広げると背中にある剣を抜く。
「私は今から、生き残っている人たちに遺跡へ移動するように呼びかけます。あそこならまだ、エーデルの光の加護が残っていますから、しばらくの間なら大丈夫だと思うのです」
「だったら、私も行きます」
「カレン?」
カレンは鞘からサファイアを抜くと俺たちに背を向ける。
しかしサファイアの刀身にはヒビが入っているせいか、サファイアの魔力がいつもより弱まっている気配がする。
「カレン……大丈夫なのか?」
俺の言葉にカレンは軽く頷くと言う。
「心配してくれてありがとう。でも、私は大丈夫です」
そう言う彼女の背中から強い意思が伝わってきた。
「アレス。ここはカレンとザハラに任せて、俺たちは東の森に向かおぞ」
「……ああ、分かった」
最後にカレンたちの背中を見つめ、俺たちは東の森に向かって走り出した。
✭ ✭ ✭
東の森へと向かっていくロキたちの背中を見送り、私はこちらへ向かって来ている竜人族たちを瞳に映す。
そして深く息を吐き意識を集中させる。
「決して殺すのではなく、ただ凍らせるだけ」
そう自分に言い聞かせサファイアに魔力を注ぎ、刀身を地面へと突き刺す。
「我が魔剣、サファイアの内に秘められし力よ、その力を持って地平を凍らせ給え! 絶対零度!」
サファイアから冷気が発せられると、地面はたちまち凍りついていき、目の前に迫って来ていた竜人族たちを凍らせていく。
「ザハラさんは早く行って下さい!」
私の言葉に頷いたザハラさんは、翼をはためかせると村の方へと飛んで行く。
その姿を見届けた私も、村に向かって走り出そうとした時だった。



