「よく当番医を引き受けてくれたね」 「うん。 なかなかいなかったんだけど、あいつが振られたばっかりなのを思い出したんだよね」 「ふーん」 「だから、僕の元お友達、紹介するよって、ささやいてみた」 やっぱり、堕天使だ。 「えーと。 おかえり、おはよう。 朝ご飯できてるよ」 明け方に倫子に気づかれないように診察に出て行って、帰ってきたばかりなのを思い出した。 「うん、でも、やっぱり呼び出しが無いと、気兼ねないから」 「なにが?」 王子用語、意味不明。