「なんで? 冗談でしょ!?」


あたしは再び周囲を探し始めた。


どこかにあるハズの『過去ポスト』。


日本のどこかに必ずあるんだ。


だってあたしはそれを使って夏と文通をしていたんだから!!


なくなってなんかない。


探せば必ず見つかるんだ!


あたしは走った。


走って走って走って、『過去ポスト』を探した。


気が付けば涙が滲んできていた。


走ったせいじゃないことは自分が一番よくわかっていた。


もう二度と夏と連絡を取り合えないかもしれない。


夏を救う事はもうできないかもしれない。


そんな思いがあふれ出し、あたしは声を上げて走っていた。


嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ……!!


だって昨日まで文通してたじゃん!