友太さんに家まで送ってもらう間、会話はほとんどなかった。


まだ夢の中にいるようで信じられない気持ちで一杯だった。


同時に、本当にあのポストが『過去ポスト』で合っているのかどうかという不安も膨らんでくる。


「大丈夫か?」


ぼーっとしている間に家についてしまったようで、友太さんにそう声をかけられた。


「だ、大丈夫です。ちょっと、まだ信じられなくて……」


「あぁ。俺もまだ信じられない気分だ。まさか本当にあるなんてな」


「そういえば、友太さんは手紙を持ってこなかったんですか?」


「ん? あぁ。いつ見つかるかわからなかったから、準備してなかったんだ」


友太さんはそう言い、頭をかいた。


「そうなんですね。だけど『過去ポスト』のある場所はわかりましたから、いつでもいく事ができますね!」


「あぁ。そうだな」


友太さんはそう言い、なぜか少し寂しそうな表情う浮かべてほほ笑んだのだった。