今更ながら罪悪感が浮かんできた。


あたしたち学生の休みよりも、社会人にとっての休みの方が貴重な気がするのはきっと気のせいじゃない。


「何言ってんだよ。『過去ポスト』を探そうって提案したのは俺の方だ。今日はサユちゃんに学校を休ませちゃったし、謝るのは俺の方だ」


その言葉に、あたしはブンブンと強く首を振った。


「あたしは大丈夫です!」


だって、本当にすがるような気持ちで『過去ポスト』を探していたんだ。


どうしても見つけ出して、夏と連絡が取りたい。


その思いが強すぎて海に引き込まれて行きそうになってしまうほど。


「あたしは、こうして一緒に探してくれる人が見つかってとても嬉しいです。


だって、『過去ポスト』の事なんてきっと誰も信じて――」


そこまで入った時、視界に何かが見えてあたしは口を閉じた。


違和感を覚えた方へ視線を移動させていく。


「え……?」


山の麓の農道に見える、小さな四角い箱。


「サユちゃん、あれって……!」


友太さんも同じ物を見ていた。