昼ご飯を食べたコンビニから更に車を走らせる事2時間。


時々休憩を挟みながら、ポストのありそうな道をグルグルと回りながら移動していたので、辺りはオレンジ色に染まりはじめていた。


「もうこんな時間か……」


道路わきに車を停車した友太さんが時計を見てそう呟いた。


時刻は5時半。


日が沈むのが早いから、6時になれば真っ暗になっているだろう。


わかっていたことだけれど、『過去ポスト』はまだ見つからない。


「また今度、今度はここを出発点にして探しに行こうか」


「あの……いいんですか?」


「え? なにが?」


「友太さん、貴重なお休みの日だったのに、こんなことに付き合わせて……」