桜舞い散るとき、キミは涙する


「…………」


長い長い沈黙。


相変わらず清水君からの返答は無い。


やっぱり、話してもらえないのかな……。


さすがの私も諦めかけた時、ようやく清水君が重い口を開いた。


「君……えっと……」

「っ!実紅ですっ。真咲実紅!」

「そう。真咲さんさ、本当に本気で大和のことが好きなんだよね?」

「はいっ。単なる憧れとか、そんな軽い気持ちじゃありません」


真剣な気持ちが伝わるよう、誠心誠意清水君に訴える。


「それじゃ俺も真剣に答えるけど……。
悪いことは言わないから、大和だけは諦めたほうがいい」

「え……?」