「ミオ!」

「っ!?」



焼けつくような暑い夏の日差しと、街中のむせ返るような喧騒の中。


突然背後から私の腕をつかんだ彼の手は、凍りそうなほどヒンヤリと冷たくて……。



なぜだか腕よりも、心が痛かった──