そこからは一瞬だった。
そこらに倒れている王寵。
全員が、呻き声すら上げない。



静かに俺たちを見ていた中谷が
何かを言いたげに俺を見る。




戒「チェックメイト……」




中谷達に背を向け、扉へと歩みを進める。
 



中谷「戒!!」



何かを叫ぶ中谷を無視して歩き続ける。
頭の中には有栖流から届いた、メール内容だけが俺の心を支配する。



戒「あぁ…やっとだ。ククッ…ふははっ…」