カタカタカタ…パン!
軽快なパソコンのキーボードを叩く音


気を抜けば、すぐにでも興奮する自分になんとか冷静を保つのは難しい。


あえて指定した姉さんの思い出が深い所縁の場所…そして俺の【復讐】の原点。

何故そこにしたかなんて、自分にも明確な理由はない。


ただ始まりの場所だからこそ、自分自身に【復讐】への決意を揺るぎないものだと改めて実感出来ると思ったから。




戒「姉さん。俺は5年も待ったんだ。
  やっと…手に届くところにきたんだ。
  王寵たちとの闘いはその為に必要なもの。
  分かってくれるよね。姉さん…。」



姉さんみたいになりたくて、、、
だけど有栖流と同じにはなりたくなくて、ただ通り名を広める為に、汚いやり方をとる連中を相手にしてきた。


今日王寵を相手にするのは、ここに相反する気がするが…有栖流をやる為に…俺自身が決めた【復讐】を成し遂げる為だと




何故か、何度も何度も自分に言い聞かせるように呟いていた。