「罪もない翔くんを捨てて。自分は楽に過ごそうとしてる母親。絶対許さない。」


翔くんは今にも泣き出しそうな顔をしている。


「翔くん!私がお母さんよりずーっとずーっと幸せにしてあげるから!」

そしてギューって抱きしめてあげる。


翔くんも涙を流しながら抱きしめ返してくれる。

私が絶対翔くんを守る。そして、幸せにする!!


それから翔くんは疲れたのか寝てしまう。
こんな 小さな子が あれほどの辛さを抱えていたなんてな…


「おい。」

短く私を呼ぶ声。


「東城さん…」