辛そうに呼吸を繰り返す男の子。


どうしようもできなくて。
ただ、抱きしめることしかできなくて

この男の子は死ぬんじゃないだろうかって。

不安で 涙が出てくる。


「おい!」

後ろから声がする。

振り返ると


「東城さん…」

そこには 金髪さんこと東城さん。


「と、東城さん!助けて!この男の子… すごい熱で!」


「落ち着け。俺の家に戻るぞ」

そう言い東城さんは 男の子をおんぶし 来た道を引き返そうとする。