「翔!」

彼はこう言った。


「広大は自慢の弟だ。本当は俺がお前を幸せにするつもりだったが 俺は何も出来なかった。広大に幸せにしてもらえ」

ちがうよ翔。

「翔は私を守ってくれたじゃん!命にまでかえて!」

「陽葵…これが最後」


といい ギュッって抱きしめてくれた。

だから今までのありがとうを伝えるために
思いっきり抱きしめ返した。


「ありがとう翔!」

「じゃぁな陽葵」


そしてお父さん、お母さん、翔に手を振り
気付いたら朝だった。


思い出して心がまた暖かくなる。