蘭王と1輪の黒百合

風が吹き 彼女の顔が顕になる。



思ってたとおり。いや 思っていた以上に
美しかった。



しかし、彼女の目は 冷たく 光を映さない
真っ黒な瞳だった。



気がついたら彼女の姿は水中へと消えていた。



俺は、夢中で海の中へと入る。



そして、沈んでる彼女を捕まえて背中に乗せ、浜辺に上がる。