蘭王と1輪の黒百合

そして私たちは ソファにそれぞれ座った。


「で。陽葵ちゃんはどうしたい?」

立島さんが聞いてくる。


「私は暴走族が大嫌いでした。」

私の言葉に皆は静かに聞いてくれる。


「でも 東城さんと過ごすうちに色んなことが分かりました。」

私はこれまでの東城さんのことについて思い出す。


「のんびり屋で頑固で意地っ張りで。」

「おい。悪口かよ」

「あの顔で甘いものが大好きで でも玉ねぎとピーマンとブロッコリーは嫌い。」

東城さんが口を挟むが無視する


「朝起こしに行くと低血圧だとか言って喧嘩の毎日」