プロポーズは金曜日に

「麻里と結婚したいです」


伊波くんが言い募る。


「麻里がいいんです」


言い募る。


「僕もね、麻里しかいないんです」


言い募る。


「お願いします、麻里。僕と、結婚してください」


伊波くんは弱り切った顔で私を見つめた。


切なげに熱のこもった目を、していた。


「……こちらこそ、よろしくお願いします」


ぺこり、頭を下げれば。


「っ、麻里……!」


ぎゅ、と伊波くんが強く私を抱き締めた。