『僕も、好きですよ』
伊波くんがくれた言葉を、ゆっくり反芻する。
伊波くんとの時間を、ゆっくり思い返す。
『好きって言えよ』
『今日は帰さない』
『お前しか見えねえんだよ』
変になっても、瞳にこもる熱量は変わらないこと。
『もうちょっと近づいてもいいですか?』
『何か、ありますか?』
大抵の言葉尻には、柔らかな疑問符がつくこと。
『だって、一番分かってるでしょう?』
『大丈夫ですよ』
尊敬していること。
『僕も、麻里のこと、愛してますよ』
……愛していること。
『好きですよ』
——私は伊波くんのことが、好きなこと。
まり。
麻里。
小さな笑いジワ。柔らな微笑み。穏やかな呼び声。
「麻里」
麻里のサバサバしたところが好きです。ちょっと料理が苦手なところが好きです。麻里の笑顔が好きです。
「嘘を吐かないところが好きです。言葉は選ぶけど絶対嘘は吐かないところを、僕ね、ずっと尊敬してるんですよ」
……あ、と思った。基準、おんなじだ。
ふと胸に迫る幸せに、泣きたくなる。
……ああ。
どうしよう。どうしよう。
私今、ものすごく伊波くんと結婚したい。
「い、なみくん」
伊波くんは、はい、と穏やかに頷いて、私が望んだ言葉をくれた。
「好きです。麻里が、好きなんです」
伊波くんがくれた言葉を、ゆっくり反芻する。
伊波くんとの時間を、ゆっくり思い返す。
『好きって言えよ』
『今日は帰さない』
『お前しか見えねえんだよ』
変になっても、瞳にこもる熱量は変わらないこと。
『もうちょっと近づいてもいいですか?』
『何か、ありますか?』
大抵の言葉尻には、柔らかな疑問符がつくこと。
『だって、一番分かってるでしょう?』
『大丈夫ですよ』
尊敬していること。
『僕も、麻里のこと、愛してますよ』
……愛していること。
『好きですよ』
——私は伊波くんのことが、好きなこと。
まり。
麻里。
小さな笑いジワ。柔らな微笑み。穏やかな呼び声。
「麻里」
麻里のサバサバしたところが好きです。ちょっと料理が苦手なところが好きです。麻里の笑顔が好きです。
「嘘を吐かないところが好きです。言葉は選ぶけど絶対嘘は吐かないところを、僕ね、ずっと尊敬してるんですよ」
……あ、と思った。基準、おんなじだ。
ふと胸に迫る幸せに、泣きたくなる。
……ああ。
どうしよう。どうしよう。
私今、ものすごく伊波くんと結婚したい。
「い、なみくん」
伊波くんは、はい、と穏やかに頷いて、私が望んだ言葉をくれた。
「好きです。麻里が、好きなんです」


