プロポーズは金曜日に

ほとんど毎日のように、少しずつやりとりをして距離を詰め。


一ヶ月くらい経って、メールからメッセージになった——電話番号を教えてもらえるくらいには、親しくなった。


メールアドレスならいつでも変更できるし、捨てアドだって教えられるし、実際私はEメールアドレスじゃないものを教えてもらっていた。

別に捨てアドかなんて気にしない。慎重な人ってことだもんね。私も伊波さんとのやり取りをするために新しいアドレスを作った。


……まあつまりは、お手頃なメールアドレスじゃなくて、変更するのに面倒な手続きを踏まなければいけない電話番号を教えてもらった。

それは、私を信用してくれたってことだ。もっと話してもいいって思ってくれたってことだ。

だから、メッセージを送る度、思い出し笑いみたいに嬉しさが込み上げていた。今思えば完全に変人である。


さらに一ヶ月後、初めて電話をかけて、思い描いていた通りの優しい声色に、少し安心して。


……会って話してみたいな、と思った。

というか、ずっと話してみたいと思っていた。


それで、タイミングを見計らったものの結局よく分からなくて、普通のやりとりに、ご飯でもどうですか、と紛れ込ませた。


会って話してみたいです、と送った。


よく冷えた寒い夜。私たちが、伊波くんと麻里になった頃のことだった。