あ、そうだ。
「お風呂に入浴剤入れてもいい? 甘めの香りのやつ」
「はい。いいですよ」
「明日は十時くらいにゆっくり起きよう」
「はい」
「あ、あとで紅茶淹れるね」
「はい。ありがとうございます」
「いえいえー」
私から伊波くんとおんなじ匂いがするお風呂上がりが好きだ。
湯冷めしちゃ駄目ですよって笑って淹れてくれるココアが好きだ。
隣でまどろむ伊波くんの、寝ぼけて緩んだ口元が好きだ。
私は伊波くんといる時間が好きだ。
二人で幸せになりたい。
伊波くんと結婚したい。
だけど今のところ、変になる伊波くんに頷くことはできなくて、
だけど私から逆プロポーズしたら伊波くんは悲しがる気がして、
私は何だか、上手く言い出せずにいる。
「お風呂に入浴剤入れてもいい? 甘めの香りのやつ」
「はい。いいですよ」
「明日は十時くらいにゆっくり起きよう」
「はい」
「あ、あとで紅茶淹れるね」
「はい。ありがとうございます」
「いえいえー」
私から伊波くんとおんなじ匂いがするお風呂上がりが好きだ。
湯冷めしちゃ駄目ですよって笑って淹れてくれるココアが好きだ。
隣でまどろむ伊波くんの、寝ぼけて緩んだ口元が好きだ。
私は伊波くんといる時間が好きだ。
二人で幸せになりたい。
伊波くんと結婚したい。
だけど今のところ、変になる伊波くんに頷くことはできなくて、
だけど私から逆プロポーズしたら伊波くんは悲しがる気がして、
私は何だか、上手く言い出せずにいる。


