姫は自由に生きている



「俺の言いたい事、分かりますよね?」


「さあ?なんのことだかさっぱり」


その確信突いてくる感じ、出会った時から本当に苦手


「ハッキリ言いたいところなんですけど、生憎右京から直接的な表現を避けるよう言われているので困りましたね…」


さすが右京だ。


「………」


相手から情報を上手く聞き出す、情報参謀さんのお手並み拝見といきましょうか


って言っても倉庫まであと5分くらいで着いちゃうけど。


「…右京と恋さんがなにかを隠しているのはさすがに俺たち全員分かってます。そして、今回の闇討ちと関わっている事もなんとなく想像がつきます。」


「………私からはなんとも。」



駆け引きは楽しい

スリルは刺激的

このピリピリした空間は、私を優位にさせる魅力的な舞台


ニヤリ、隣に座る恵に挑発的な笑みを浮かべた。


「っ!恋さんは…何者なんですか?」


「ちょっとばかし周りが豪華なただの帰国子女よ」


「それだけじゃないですよね?」


「逆に聞くけど、私が日本に居たのは小学生まで。小学生の私になにか凄い事が出来たとでも?」


「……だから分からないんですよ。学区が全く違った右京との接点も見つかりません。恋さんが希龍の内部情報を一目で当てた事も俺には理解が出来ません。」


「右京との接点、あるじゃない。」


「え?」


「私の兄は琳で、右京の兄は圭介。2人の面白半分で会わされたのが最初の出逢い」


「あっ…そういえばそうでしたね」


「ほら簡単でしょ?」


「…はい。すっかり忘れてました。そう言われると簡単でしたね」


「ふふっ。てことでタイムオーバー。恵もまだまだだね」


私が一瞬で右京に電話を繋げて会話を流してた事にすら気づかないなんてまだまだだよ。


倉庫に着いて車を降りると、右京が心配そうな表情で私の事を外で待っていた