こくん、喉を鳴らす。


抗う間もなく、身体の中へと滑り落ちていったそれを見届けたように、唇は離された。





「ごめんね、アリサ。
僕はまた——」


湿った水が頬に滴って、掠れた声が遠く聞こえた。


ああ、私は何を考えていたんだろう。


もう思い出してはいけないのだと、理解していた。