——大丈夫。僕がずっと一緒にいるから。 心の底から漏れ出そうになった言葉を飲み込む。 戻れなくなりそうで、戻りたくないと叫んでしまいそうで、怖くなる。 あくまで僕は自分のために。 アリサの精神の支えとして、存在する。 僕が必要とするアリサは僕を救って。 アリサが求める僕は彼女に寄り添う。 互いのためにのみ存在できる異常な関係。 異常な——“姉弟”。 大丈夫だ。その枠からは外れない。 これでずっと側に居られるんだよ、アリサ——。