ねぇ、笠原くん

それから家に着くまで、どんな写真にするのか話していた。


「それじゃあ先輩、また明日。」


「うんっ、それじゃあ。おやすみなさい。」


二人とも、それぞれの家へ入っていった。


「ただいまー。」


「お帰り、千春。今日はお肉よ、お肉っ。ささっ、早く着替えて食べましょ。」


「はーい。」


お肉♪お肉♪焼肉〜♪などと歌っている母。

松岡家の母はいつも早口でまくし立てる様に喋るので疲れます。




着替え終わった私は、母と焼肉を食べてます。


父は単身赴任で大阪に行っていて、いつも食事は母と。
だが、母なりの優しさなのか、いつもポンポンと話題を挙げてくる。


※少しの間母の長文にお付き合いください。

「ねぇねぇ千春知ってる?お隣の家の子、今日朝私見たんだけど、とってもイケメンで昔のお父さんを思い出しちゃって、千春と一緒の制服を着てたから、もう出会ってるのかなーて思ってお母さんロマンチックーと思ってたら、塀の上を可愛いネコさんが居てキャーって叫んだら、近所のおばさんがビックリして出てきたの。もー、お母さん達で大笑いしたわよ!!」


「へー。で、結局伝えたい事は何なの?」


そう、母は話をしている途中に直ぐ脱線してしまう。


「あっ、そうそう!その子の名前、笠原皐月君だって!
千春は会ったことある?」