ねぇ、笠原くん

「コンテストですかー。お題は何ですか?」


そう言って私の数歩先を歩いていた笠原君は、こちらをクルリと振り返って聞いてきた。


「お題?〝春の風景〟だよ。」


「春の....風景?それは春のモノだったら何でも良いんですか?」


「そうだね。」


私はうんうんと頷いた。


「だったら〝桜〟とかどうですか?」


「桜....。そっか、そうだよっ!」


うん、絶対あれが良いと思う!


「ねぇ、笠原君!私の写真の、モデルになって下さい!」


私は笠原君の色々な表情を撮りたい。

笠原君ともっと接点を持ちたい、と思ったから。


「...はい、実は僕も入部をが考えてたので全然OKですよ。」


そう言ってニッコリと笑った。