「なっ、何言って....///」


普段、〝かわいい〟なんて言われ慣れていないから、顔がまた熱くなった。


「あははっ、〝千春〟だから、〝ちーちゃん〟ですねっ!」


ちちち、ちーちゃん!!?


「またお会いしましょうね、ちーちゃん先輩♪」


笠原君は私に手を振ってから、校舎に入っていった。


〝ちーちゃん先輩〟......。


その言葉を頭の中で反復する。


また、会えるかな.....?
会えるといいな......。


そう心の中で思いながら、私は校舎の中に入った。