急にそんな笑い声が、私の弁解の声を遮った。


「あー、可笑しいっ。」と、彼は言いながら、涙目でこちらを見てきた。


「あ、すいませんいきなり笑っちゃって。でも、あんまりにも必死だったので....。」


ぷふっ、とまた笑い出した。


ぽかーん。あまりにも突然の事だったので思考が追いつかない。


それから数秒考えた後、ようやく笑われた事に気がついた私は、顔から火が出んばかりに顔がボボっと赤くなった。


「そ、そんなに笑わなくても.....///」


笑われる事が無性に恥ずかしくなって、顔を逸らした。


「あ、えと自己紹介が遅れちゃいましたね。
俺の名前は笠原皐月(かさはらさつき)、今日から高校1年生です!」


彼、笠原君はそう言って太陽のようにニコッと笑った。


「で?貴女は?」とでも言うかのような目線を送ってきた。


「松岡...千春です....。3年生、です....一応。」


「へー、先輩だったんですね!しかも名前、可愛いですね。」


......かっかかかわいいっ!?