ねぇ、笠原くん

そして迎えた放課後ーー。


鞄に荷物をまとめていると、

「ちはー。どう、作戦考えた?」


「ううん。もう考えるの諦めた。恋も知らない私が思いつくわけ無いじゃ〜ん。」


「えっ?じゃあ諦めるの?」


ノンノン、諦めません。


「写真部で距離を縮めるの!ほら、私笠原くんにモデル頼んだでしょう?
で、私なりに考えたんだけど、長く一緒にいると伝わりやすいかなぁ、て。」


「ふふっ、ちはらしいね。良いと思うよ、ちはならできるよ。」


頑張って、と言って教室を出て行った。


ありがとう、奈々。

そう心の中で感謝の言葉を告げた。