うしろのあいつ


授業の合間も、休み時間も、コウキは私にちょっかいをかけてこなかった。

昨日のテレビ観た?とか

この前の漫画の続きがさ、とか


他愛もない話をしてたのに、なんだか後ろの席がとても遠く感じた。



後ろを振り向かないと、


君の顔が見れないのに







「今日は自分の気持ちに素直だね。表情が。」

「・・・肝心なところで素直になれなかった」


放課後に、私は耐え切れずユカを屋上に呼び出した。

察していたのか、ユカも私を呼び出すつもりだったらしい。


コウキ君と何かあったの?


一番欲しかった言葉と、一番辛い言葉を

ユカは投げかけてくれた。