君に刃を向けたら

今日も殺した

誰かも分からない人を

あなたは誰?

何をしたの?

聞いてみても返事はない

死んだんだから当たり前

仕事が早く終わった時、自分が死ぬ瞬間を想像してみる

もしも私が死んだら彼はどんな顔をするんだろう

きっと泣いて喜ぶ

私を見る目が冷たい彼の目に光を与えてくれるなら

私は死んだって構わない

死ぬのが怖いなんて感情は遠い昔に消えた

私の死は彼を救ってくれるだろうか

私がいなくなれば彼は少しだけでも救われるだろうか


もし彼が私に死を命じたなら、きっと私は腕を広げて彼の持つナイフを待つ


もう一度だけ、彼から名前を呼んでもらえたら私を殺そう

彼を傷付けてしまわないように

彼が壊れてしまわないように

私は消えよう