君に刃を向けたら

何度ムチで叩かれ

血を吐くまで殴られ

罵声を浴びせられただろう


何時間、何十時間かも分からない


そんな中彼がやってきた


「早く夏目の居場所を教えてくれないかい?
そうすれば、楽にしてあげるよ」


姉の居場所なんて分からない

知らない


私は何もしていない


そう言おうとしても、声が出ない


意識が朦朧として彼の顔が分からない


白くなっていく視界


遠くなる声の向こう側で

誰かが私を呼んでいる気がした