突然、私の周りは桜に優しく包まれるように風が吹いた。 今年の春一番。こんな時に何呑気なことを。 すると、狼はさも興味なさげに私の元をさった。 腕と足だけ残された両親と私を残して。 ひどい仕打ちだと、思った。 私がなにをしたというのだ。両親を殺したのだから私も殺せばいいのに。 これから、なにを頼りに生きていけばいい。。。