わたしは普通の民家に生まれた、一般からしたら少し貧しい、けど生きていくのに必要なものは欠けてない幸せな家庭だった。
優しい母に、剣術を教えてくれる強い父。

二人とも私の自慢だった。





そして、私の運命が大きく変わる日。







そしてその日はちょうど年に一度、家族で花見にいく日だった。すごく、楽しみにしていた。


大桜が咲いているのは年に一度この季節だけ。
そして、その桜の場所を知っているのは私達家族だけ。




このまま、何もなく終わるとおもっていた。






そう、よくある、ただ、それが今回私達家族にふりかかった不運だったとわたしはいまになってもおもっている。