「ねぇ、御影。私の名前をとってどうするの?これから私はなんと呼ばれたらいいの?」









「おまえの名は無名だ。私がお前に名前をやろう。」












「そう。ならいい。」










「おまえは私の元でこれから強く生きるのだ。独り立ちできるまで育ててやろう。お主は強い。だからお主を選んだ。」








一瞬言葉が理解出来なかった。

選んだ?なにに?選んだということは両親を殺したのは意図的だったのだろうか。








「ねぇ、御影、選んだということはどういう意味なの?わたしの両親が死ぬのはわかっていたの?」










「私は神の使いだ。そして、両親が死んだのは偶然ではなく必然だ。そしてお主は神に選ばれし特別な人間だ。」











「…私が神に選ばれし者なら、そうなのだろうと納得しなければいけない。だが、両親が殺されたのは腑に落ちない。」












突然だ。涙はが出てきたのは。




両親が殺されたのは、他の誰でもない、自分のせいだった。











それが偶然でも、必然でも、どうでもいい。


















殺したのは私だ。。