猫系男子のきまぐれ。

「別に」


そう言って顔を横にそらす春くん。


あれ…?ちょっと不機嫌?


「春くん、どうしたの?」


「なんでもないよ。それより帰ろう」


一度も目を合わせてくれない。


なんかした覚えはないような…。


「うん、帰ろっか」


スタスタと歩いていく春くん。


っと思ったら、一度止まって振り返る。


「はい、これ」


渡されたのは缶のコーンポタージュ。


「あったかい」


「それ持ってれば寒くないでしょ」


もしかして…トイレじゃなくてこれを買いに行ってたから遅くなったとか?