猫系男子のきまぐれ。

「我慢する。それよりも花野が危険な目に合うほうが嫌だ」


行こう、そういて玄関を開ける春くん。


暗いなか私が危険な目に合わないように心配してくれている春くんに胸が温かなる。


「うん」


外に出ると震えてしまいそうなほど寒い。


「思ってたより寒いね」


手をさすりながら歩く。


「ん」


春くんがこっちに手を出していた。


「え?!」


いつもはそんなことしないのに。


「嫌なの?はやくしてよ」


照れたようにマフラーに顔を埋めた春くん。


やっぱりツンツンしたいつもの春くんだ。


「嫌じゃないよ、むしろうれしい!」