「どうしよう…
私がハルのこと、お店の人に話したばっかりに…。
こんな騒動になっちゃうなんて…」

美希ら三人は、東京旅行を終え、北へ向かう新幹線から地方の私鉄に乗り換え、帰途に向かう途中、このネットニュースに気付いた。

「仕方ないよ。私達も店員さんも、ただハルの不在を不思議に思って、店の中で話しちゃったんだもの。
こんな大事になるなんて誰も思ってなかったんだもの」

「あの話、聞いてた人がいたんだね。
でも、何もすぐにツイッターに書かなくてもいいのに…」

「ハルとアキ、本当に何か事件に巻き込まれちゃったのかな…。
ねぇ…無事だよね?」

美希は、今にも泣き出しそうだ。