その頃、話し込んでいたシマが、薄暗くなってきたのに気がついて


「おまえ、ここまで連れて来てもろた言うてたな。そろそろ帰らな、いかんのと違うか」


言われて周囲を見渡したマシュは


「ほんまや、あかんわ、急いで帰ろ」


言ったと思うと慌てて家を飛び出して行ったので、シマは急いでマシュを追いかけて


「あかん、あかん、・・・一人で歩いていたら、わしの部落の者が、威嚇してくるがな」

(わし今まで、あかんやいう言葉を使った経験ないのに・・・どうして、うつってしまうんやろなぁ)

シマはマシュに寄り添い、歩きながら、そう思いました。