「なあ恵美、今日って何日目?」
「4日目?だと思う」
「あと1日か……先生が迎えに来るまで」
「来てくれればいいんだけどね」
「どうする?部屋戻る?」
「そうだね…」
××××××××××××××××××××××××××××
「誰も戻ってこないね」
「うん。」
この数時間、2人で喋ることはあったけど、笑い話をすることはなかった。
「俺、みんなのこと探してくる。」
「あ、じゃあうちも行くよ」
「無理すんなよ?」
やっぱり琉斗はカッコいい。
「今何時くらいなんだろう」
「わかんない、時計とか全然みてなかった」
窓の外は少し暗くなっている。
「1日が過ぎるのって早いんだね。」
「普通にスキー教室だったらもっと時間がたつのが早かったと思うよ」
「みんな死んじゃったもんね…誰があんなひどいこと……」
「俺の友達もいっぱい死んだ。今は男子は将太しかいないし…やっぱりショックだし寂しいよな。」

