スキースクール殺人事件




「なあ恵美、今日って何日目?」


「4日目?だと思う」


「あと1日か……先生が迎えに来るまで」


「来てくれればいいんだけどね」


「どうする?部屋戻る?」


「そうだね…」


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「誰も戻ってこないね」


「うん。」


この数時間、2人で喋ることはあったけど、笑い話をすることはなかった。


「俺、みんなのこと探してくる。」


「あ、じゃあうちも行くよ」


「無理すんなよ?」


やっぱり琉斗はカッコいい。


「今何時くらいなんだろう」


「わかんない、時計とか全然みてなかった」


窓の外は少し暗くなっている。


「1日が過ぎるのって早いんだね。」


「普通にスキー教室だったらもっと時間がたつのが早かったと思うよ」


「みんな死んじゃったもんね…誰があんなひどいこと……」


「俺の友達もいっぱい死んだ。今は男子は将太しかいないし…やっぱりショックだし寂しいよな。」