スキースクール殺人事件



その時、おなかのなる音がした。


「ご、ごめん。お腹なっちゃった」


玲が申し訳なさそうに頭をかく。


「こんな時でもおなかすいちゃうよね」


「じゃあ、俺と唯衣でまたお土産コーナーから食料とってくるよ」


琉斗がいう。


「恵美もきて」


唯衣にひっぱられてついていく。


そのまま3人でお土産コーナーにむかった。


廊下はやっぱり寒い。


その時、いきなり唯衣が後ろを振り向いた。


私もびっくりする。


「どうしたの?唯衣」


「いや、なんか視線を感じたから」


「誰かついてきてるんじゃないの?玲とか、あいつ食いしん坊だし」


「そっか」


そういって3人で笑う。


私はホッとした。


「ごめん、私トイレいってくるね」


唯衣がトイレに行ってしまった。