波瑠の右手にはシャーペンが握られている。 「波瑠って右手きってたよね…」 久美が愛に近寄ってそういった。 「右利きだったらなかなか左手でナイフ持とうとは思わないよね」 マリもいう。 「じゃあなに?波瑠は自殺じゃないってこと?!」 唯衣がまた大声を出す。 「唯衣、落ち着いて」 琉斗がそういって、唯衣の肩に手をおいた。 「落ち着いてられるわけないじゃん!この中に犯人がいるってことだよ!?」 と、琉斗の手をふりほどいた。