Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】

「何だよ~!つまんねぇの!!」

チェッっと、子供みたいに舌打ちをするヒロトくん。

はぁ…あこもつまんない。

ドドーン…パチパチパチパチ…
ドーン、ドドーン!!

花火もラストに近付いたのが分かる。

打ち上がる花火の数が半端じゃなくなって来た。

連続で大きな花が真っ暗な空に、いくつも、いくつも花が咲き誇る。

エリ、ヒロトくん、あっちゃん…それから、あこは、その大量の花火に釘付けになっていた。

既に、会話はない。

『へ…?』

あこは、自分の左手に違和感を感じて、左横に立っている、あっちゃんを見上げた。

キュウッ

また、心臓が少しちぢんだみたい。

あっちゃんと目が合った。

あっちゃんは、笑顔じゃなくて、初めて見せる顔をしていた。

切なそうな…苦しそうな…

でも、優しくて、あこを包み込む様な、目。
「あこが迷子になるといけねぇから!」

あこの左手は、また、あっちゃんの大きな手に、しっかりと、握られていた。

2人は、もういちど手を繋いでいた。

神様。

本当にお願い。
どうか…あっちゃんがあこの事を好きになってくれます様に…