〈千尋Side〉 「会ってくれてありがとう」 俺は、奏と会っていた 「………ああ。」 指定されたレストランで。 ここは、本庄グループのレストランか… 「話を聞いてくれる……?」 俺の反応を伺うようにそう言う奏。 聞くも何も、 「そのために来たんだけど」 少し冷たいかな、とも思ったけど これでもいいぐらいだ 「そ、そうだよね。ごめん。」 奏はそう言い目を伏せた そして 「あの時私が居なくなった理由を話すね」 彼女はしっかり俺を見据えてそういった