「ごめん、花恋。思い出せないんだよな……。思い出そうとしなくていいから………」 李玖はオロオロしながらナースコールを押した 「李玖くん、どうしたの?」 駆けつけた看護師さんは李玖に聞く 「すみません、僕の無神経な一言が彼女を混乱させてしまいました」 李玖はそう言うけど 違うよ… 声を出したくても、だせない。 頭が痛い。 思い出したいのに、思い出せない。 割れそうな頭を抱えながら私は意識を手放した