偽りの翼Ⅱ




私もシャワーを浴びて、千尋がいるベッドの上に腰をおろす




「雨に打たれるとは思わなかったな」




「ほんとそれ、まじびびったわ」




「だよなぁ」




テレビを見ながら私達は会話をする




「髪、色っぽいね」



さっき横結びにした髪を見て千尋は言った




「そう?」




「おれ、うなじ好きだから」




「そうなんだ」




それは、初耳だ




「花恋」




千尋は、優しく呼ぶと



私をベッドに押し倒した



私にくちづけをして。