〈千尋Side〉 花恋が大きな声を上げた その声を聞き、俺は声の方へと走った 扉を開けると頭を抱えてうずくまった花恋がいた 「どうしたの!?花恋、大丈夫?!」 そう聞いても花恋は痛そうに顔を歪めるだけで 救急車を呼ぼうと思った 「花恋、待ってて今病院行こう」 そう言い、救急車を呼んだ 「どうしよう……再発とかだったら…」 そんな不安を抱きながら。