甘々でふわふわじゃない彼


だからといって当番を押し付けるのはひどくない?
しかも他のクラス。


「氷織、いいじゃん。やれば」


「はぁ?勇魚も?」



参加せずに傍観していた第三勢力が会話に参加してきた。


私が断ったら自分におしつけられるってわかってていってるんだ。


「ケーキ、美味しい?」


チラッと私のつまむケーキに目をやった彼は策士だと思う。
うまく心理をついてきている。



「う、やるよ」



うめちゃんの手がかりと、シフォンケーキという手札を持っている宗護に逆らうことはできず、


「ありがと、もっと食べてもいいよ」


「どうも…」