彼にまつわる有名なエピソードは、1年生の時のバレンタインデー。


友チョコや義理チョコが横行する中、彼の机の上は本命で溢れかえっていた。


靴箱からは手紙が流れ出し、教室にたどり着くまでに直接渡されたらしい小包は彼の両手からこぼれ落ちそうなほど。



知らない男の人から貰った…と困り果てていた彼の背中は今でも覚えている。

それは一体どんなホラーだ。


教室の1箇所だけ切り取ったような異空間に、関係ないイベントとわりきっていた私でも少し引いた。


綿貫君のすごいところはそこがみんなに受け入れられているところ。



綿貫ならありえる。
綿貫すごい。
綿貫はやっぱり神だった。
俺が女子だったら綿貫と付き合いたい。



最後の人は、綿貫君の傷をえぐるのをやめてあげて欲しい。