甘々でふわふわじゃない彼


「冗談はおいといて」




「モテるよね、優しいし」


「この前バスケ部にレンタルされたってきいた」


「イケメンが運動できると割り増しでかっこ良く見えるよね」



顔面偏差値的が低くない幼なじみたちが褒めるということは、やはり誰が見てもかっこいいんだ。


ただ、私が知りたいのは目でわかる情報ではない。

というか、そんなの見ればわかる。



「顔じゃなくてもっと人柄がわかるような」



「えー?注文多いな」


ただのクラスメートの性格なんて親しくないと知らないか…


シフォンケーキを千切って口に入れだした光希はもう諦めモードだ。