「もう一度言ってもらえませんか?二番目の角を曲がるところから」 ヘヘッと愛想笑いをすると彼は大きくため息をついた。 「いいですか、しっかり聞いてください…」 この会話を繰り返すこと四回。 私がちゃんと道を覚えた頃には、彼の苛立ちは頂点に達していた。 「もう覚えたようなので、さようなら」 疲れた顔をした彼は私に背を向けて歩き出した。