「おかわりください」 私が空になった茶碗を差し出すと、藤堂さんは目を丸くした。 「まだ食べるんですか」 「はい、まだまだ足りません」 一体何日食べていなかったんだろう。 こんなにおなかがすいているのは初めてだ。 「仕方ないですね、もらってきますね」 藤堂さんは私の茶碗を持って出て行った。 と、同時に背の高い色黒の男が入ってきた。